古くからの友人に「ECサイトのバナーの作り方のコツ」的な物を教えて欲しいという相談をされたので、今回は制作のコツとか色々まとめてみようと思います。Web系の商業デザインでは初歩の初歩ですが、何かと奥が深いのがデザインですから・・・結構長文になってしまいました。
商業デザインをするにあたって各方面に応用が効くと思いますので、初心者の方はぜひ目を通してみてくださいm(_ _)m
一言でECサイト用のバナーと言っても種類は様々で大まかに分けると・・・
こんなところでしょうか?では、一つずつ確認していきましょう(・∀・)
今回「大阪イチゴ」という架空のイチゴブランドをぱくたそさんから拝借しますm(_ _)m
キャッチもすべて創作です。拙いキャッチでゴメンナサイ・・・。
※よりいっそうクリック欲を出させようとしていますかね。
掲載場所や内容にによって、入れるべき情報、目立たせる情報などが違うのがお分かりいただけかと思います。
言葉だけで説明してもわかりにくいと思うので、今回は例題として、以下のECサイトのバナーデザインをすると仮定しましょう。
※仮テーマの写真素材も「PAKUTASO」さんから、拝借します。
上記の情報を元にレイアウトパターンを絞り込んでいきます。
とりあえず、こんなもんですかね?頭の中で考えてもいいですし、慣れるまでは書きだした方がいいかもしれません。
「アイデアスケッチ」や「サムネール」とも言います。頭の中で、完全にレイアウトパターンを出せるなら、必要ないかもしれませんが漠然と作っていくより、ラフスケッチを書いてからの方が後々の効率がイイです。と言ってもフォントの大きさや、種類まで確定させる必要はなく、何となくこんな感じ程度で十分です。その際はレイアウトする優先順位は考慮しましょう。
↓さくっとこんな感じです。2パターンつくってみました。(雑くてすいませんね・・・自分でわかればいいんです)
写真を丸く繰り抜いたパターンAと写真を一面に使ったパターンBを書きました。
ライトな感じのデザインなので、パターンAの方がしっくり来るかなと思ったので、パターンAで進めていくことにしました(・∀・)
材料は、写真DATAを頂いているので、
あとは飾り系のデザインが必要なら、自分の所持してる素材集から候補を考えておくか、web上に上がっているロイヤリティフリーの素材を用意しましょう。※バナーではそこまでやらないかもしれませんが、大判印刷などでは有料の素材を申請して購入することもありますが、案件の予算次第ですかね?
上記の材料やラフスケッチを元に、バナーを作成していきます。ラフスケッチを元に作成していきますが、コレが絶対ではありません。実際モニタ上で組んでみたら「こっちのが良かった」なんて、よくあることです。
Adobe製品なら、Fireworksでもできますが、僕は基本Photoshopを使っているので、Photoshopで作成していきます。
ハイッ、出来ました(・∀・)
本来なら、この後、ディレクターチェックを経て、クライアントチェックを経て、チェックバックの後に入稿という形になりますが、そこは割合させて頂きます。
「もっと、カッコよくつくってよ」とか「高級感溢れる感じで作りなおして」とか、「えっΣ(゚Д゚)」ってなるようなチェックバックも当然あります。そういう変化球の修正依頼が来ることも想定しておけば、気持ちがラクです(・∀・)
「手順すっ飛ばしすぎだろう!」と言われそうですが、今回は制作のチュートリアルではなく、一種の心構えというか、下準備に重点を置いた記事なので・・・こんなもんで勘弁して下さい。
代わりにPhotoshopのバナー制作でよく使うテクニックをまとめました。
(1)まず、画像を「Command(Ctl)+A」で全選択してコピーします。
(2)次に、繰り抜きたい分の選択範囲を作成します。
(3)「Command(Ctl)+Shift+V」で選択範囲にペーストできたので、大きさを調節します。
(4)レイヤーマスクがかかっているだけなので、画像自体が繰り抜かれたわけではございません。リンクが外れている状態なので、移動や拡大縮小も自由自在です。(ただし、あんまり拡大を繰り返すと画像が荒れるのでご注意を)
Photoshopのレイヤースタイルの境界線は一本しか引けません。
昔、2重に引きたい時はテキストをコピーして下のレイヤーのテキストにもう一本引いてました。
ですが、光彩(外側)を使えば、2重に引けます。
※僕が今回作った「50個」の所のレイヤースタイルはこんな感じ↓
(1)境界線は通常通り、任意のサイズで設定。これが内側の線になります。
(2)次に光彩(外側)ですが、描画モードがデフォルトでは「スクリーン」になってるので、「通常」にして、「スプレッド」を85%ぐらいに設定します。100%にするとかかりすぎて、ガビガビになってしまいます。
緻密な作業になると、キャンパスサイズを拡大して作業していますが、イチイチ実寸作業に戻して確認するのは面倒くさいです。
なので、「ウインドウ」→「アレンジ」→「◯◯の新規ウインドウ」を使えば、同じファイルが2個開いて、一個を動かせば、連動してもう一つも動くので、実寸サイズを確認しながら作業ができるので、楽チンです(・∀・)
↓場所はココです。
↓こんな感じで同じファイルを2個並べてます。
バナーデザインのデザイン料は、受ける会社やフリーランスによってマチマチでしょうが・・・大体1デザイン3,000円〜8,000円ぐらいが相場ですかね。一個のバナーを作るのに「あーでもない、こーでもない」と長時間かけていると、人件費だけで儲けがなくなりますので、安い案件や数をこなす案件はスピード勝負です。一から素材を作るよりも素材集の力を借りたほうが効率的です。
そこで、ECサイト作成に役立ちそうな素材集をまとめてみました。
※このブログを作成していた時に偶然見つけたバナーデザインのレイアウトパターンをまとめた「LISKUL」さんのブログです。とっても参考になりますm(_ _)m
勝てるバナーレイアウト20選!│レイアウトに悩んだ時の虎の巻
素材と写真さえあればバナーなんて何とかなると思っている初心者の方もいると思いますが、それは間違いです。
デザインというのは全てに意味を持たせないといけません。「これは何でこの色なの?」と効かれた時に「何となくカッコイイから」では、プロのデイナーとは言えません( ー`дー´)キリッ
初心者にありがちなのはPhotoshopの機能に振り回されて、カッコよく見せようと余計なエフェクトをかけまくる事が多いです。(特にレイヤースタイルのドロップシャドウとベベル)
デザインの根底はどこにあるのか?
出来上がったデザインを見せて、全てのパーツの意味を説明できるのか?
自分も何となくのレイアウトから脱却して、意味のあるレイアウトを心がけていこうと思います。以上、@Kc_fujiでしたm(_ _)m